お子さんに正しい日本語を使わせていますか

2024年04月11日

新学年が始まりましたね。

4月に入ってからも、引き続きぽつぽつとご新規の方からのお問合せ、体験授業・学習相談のお申し込みをちょうだいしております。まことにありがとうございます。

すでに定員に達したため、入れない授業時間帯もいくつか出ております。ご興味のある方は、お早めにお問合せください。

さて、私、国語道場の塾長は、塾講師をかれこれ30年以上務めております。

私が都内の塾に勤めだしたばかりの頃、先輩の講師に、生徒の話す言葉をまめに直させる人がいました。

生徒が、

すごいおいしい」

などと言うと、すかさず

す ご く

とチェックが入ります。

大したこだわりだとたいそう感心したものですが、私自身は当時それほど気にしておりませんでした。

国語道場では、中学生に、問題演習に入る前にポイントの暗記チェックを行っています。

その暗記チェックのとき、まれにこういう生徒がいることがあります。

例えば、理科で弦をはじくときの音の大きさと高さについてのポイントチェックです。

暗記ポイントは、

「弦を強くはじくほど(振幅)が(大きく)なり(大きい)音が出る」

となっています。それを生徒の中には、

「弦を強くはじくほど(振幅)が(大きい)なり(大きい)音が出る」

と覚えてくる者がたまにいます。

なんかぜんぶ終止形なんですね。

このようなお子さんに国語の記述問題や作文をやらせてみると、かなりの確率で「て・に・を・は」が合わなかったり、活用を間違った文を書いてきます。要するに、文法的に正しい日本語を使うことに対する意識が低いのですね。

また、英語でも、大文字を使うルールや三単現のsなど、基本的な文法事項のミスがいつまでもなかなか治らないお子さんに、こういう傾向があるように思います。

私もこういうことに気づいて以来、雑談でも、生徒が日本語としておかしな言葉を話したら、なるべくこまめに指摘するようにしています。

正しい言葉を使うのは、勉強のときに限定すべきではないと思います。普段から文法的に正しい言葉を使わせ、意識を持たせることが、お子さんの国語力やその他の教科の学力に関わってくるのではないでしょうか。