2014年05月01日 11:11

来年度以降の千葉県公立高校入試についての正しい情報

 来年度以降の千葉県公立高校入試制度について、今の中2から前期・後期制がなくなるとか、いや現中1から一本化されるなどと様々な噂が流れているようなので、正しい情報をまとめておきます。

【平成27年度入試(現中3が受験)より】

○志願理由書の原則廃止

○入学確約書の校長印省略

【平成28年度入試(現中2が受験)より】

○専門学科(理数科・国際科・商業科・情報科・工業科など)と総合学科(ただし小金高校を除く)の前期募集定員上限が100%になる

重要なのは、現行の前期・後期2期生が廃止されるわけではないということです。さらに、少なくとも現中学1年生までそれが廃止されることもありません。報道で発表されている情報は、現中学2年生のものまでですが、なぜ現中1まで前・後期制が継続されると言えるかは、後で述べます。

 このことについての報道は、たとえば千葉日報4月17日ではこうなっています。

「前・後期制、継続へ 専門学科は前期枠拡大 千葉県立高入学者選抜

千葉県立高校の入学者選抜制度の在り方を協議してきた千葉県教委は16日、現行の前期・後期選抜を継続する一方、農業、商業科などの専門学科は2016年度入試から前期の選抜枠を定員の100%まで拡大できるよう変更することを決めた。同日の県教育委員会会議で了承された(以下略)」

http://www.chibanippo.co.jp/news/politics/189117

ご覧のとおり、前・後期制の廃止や一本化などということは一言も出てきません。

 しかし、実際には、一部の塾が再来年度またはさらにその翌年度より入試が一本化されると説明しているとか、国語道場がある西千葉周辺の中学校で、先生からそのように説明されたといったケースが起こっています。そういう話を聞かれた方々がさらにその話を広めていきますから、今のところいささか情報が錯綜した状況になっているようです。

 とにかく、2014年4月の時点で、公立高校入試の2期生が廃止されるとか一本化されるとかいったことが決定したという話はすべてデマです。どうかそうした不確かな情報に惑わされることの内容お気を付けください。

 それにしても、どうしてこのようなデマが流れているのでしょうか。私こと国語道場塾長がとある県教委の方の講演で聞いたところによると、ある全国紙が、今回の入試方法の変更について、将来の入試制度一本化を見越したものだと書いていたということです。こうした根拠のあやふやな憶測記事でも、発行部数の多い全国紙に掲載されたとなると、中学生に関わる責任ある立場の人たちも信用してしまいますから、そこから広まっていくのも無理のないことかもしれません。

 そもそも、千葉県の公立高校入試制度はどのように決まっているのでしょうか。現在、千葉県の入試制度の在り方については、「千葉県公立高等学校入学者選抜方法等改善協議会(入試改善協)」というところが話し合い、そこでの議論を参考に県教委が決定するという形になっています。この入試改善協では、小・中学校や公立高校、私立高校の管理職や教職員、教育の専門家、保護者などそれぞれの代表者16名が入試制度について話し合っています。

 実は、この入試改善教の議論が、昨年の終わりごろからこう着状態に入ってしまっているのです。なぜかというと、殆どの中学校や高校は、公立高校入試の一本化を希望している一方で、保護者側は、2度の受験機会を守ってほしいと強く考えているからです。

 いくら殆どの中学校・高等学校が入試の一本化を希望しているからといって、県教委がそのように決定してしまっては、入試改善協のPTA代表の意見を無視することになってしまいます。この状況で、県教育委員会が、入試の一本化を決定することは非常に難しくなっていると考えたほうがよいでしょう。

 先程、少なくとも今の中学1年生まで、前期・後期制は継続すると申しましたが、その根拠を申し上げます。教育委員会としては、入試を一本化するような大きな制度変更がある場合は、遅くとも中学1年生には告知しなければいけないと考えています。したがって、今の時点で何も決まっていなければ、少なくとも今の中学1年生は現行の制度で入試が行われることになります。

 いったい、例の全国紙は、どうして入試の一本化を見越した入試方法の変更などという不確かな記事を流してしまったのでしょうか。記者は、記事を書くに際して、その情報が正しいかどうかを確かめる、いわゆる裏を取る作業をしているはずです。ここから先は、塾長のこれまた憶測ですが、記者が中学校や高校の先生方から情報を得ようとした場合どうなるでしょうか。先ほど述べたとおり、中学校や高校の先生方は、入試の一本化を強く望んでいます。そこで、今回の入試方法の変更について、それは将来の前・後期制廃止をにらんだものだなどと言っていたのかもしれません。

 また、行政に対する市民の不信感が、まだまだ強いのだろうとも思われます。公立高校入試制度に関する千葉県の行政側の議論は、よく公開されていると塾長は思っていますが、行政の情報公開全般についての市民の信用度が高くないため、公式に発表されている内容を額面通りに受け止められず、まだ何か隠しているのではないかといった感情を生み、不確かな憶測を招いてしまうということもあるのではないかと思いました。

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