受験の時コロナにかかったらどうなるの?~千葉県公立高校の場合

2022年01月06日

新型コロナウィルス感染拡大の第6波がいよいよ始まったようですね。正直、入試が始まるこのタイミングでの感染拡大は、最悪のタイミングだなと思っております。できる限り混乱なく、受験生たちがその力を発揮できる入試運営を願うばかりです。

しかし、受験生サイドとしては、うがい・手洗い・換気といった基本的な感染症対策を心がけていけばいいと思います。感染症は自然の脅威。人間の力でコントロールできるものではありませんから。

そして、万一入試のタイミングで自分がコロナにかかってしまったらどうしたらよいかということを、事前に知っておくことが大切です。今回は、塾主宰者として自分の備忘も兼ねまして、入試のときにコロナにかかってしまったらどうしたらよいかについてまとめておこうと思います。

結論から言うと、入試のときにコロナになっても大丈夫です。ちゃんとあとでどうにかなるように千葉県が仕組みを作ってくれています。そのことを確認しておきましょう。

①本検査にはちゃんと出願しよう

当たり前ですが、まず出願はちゃんとしてください。2月9日から始まる本試験の出願をしていなければ、救済措置も受けられません。本試験で出願したところとは別の高校を救済措置で受験することも出来ません。

②濃厚接触者に指定されてしまった場合

次の3つの条件をクリアしていれば、別室で本検査を受けられます。

(1)PCR検査で陰性
(2)無症状
(3)会場に車で送迎できる

③検査陽性者になった、陰性だが高熱などで本検査が受けられない場合

まずは3月3日に行われる追検査を受ける手続きを始めましょう。すぐに中学校の担任の先生に連絡しましょう。追検査は中学校を通して手続しないと絶対に受けられないので、落ち着いて先生から指示されたことを一つ一つ用意しましょう。

追検査ですが、

(1)実施日は3月3日(木)の一日
(2)テストの時間自体は本試験と同じ
(3)選抜方法は本検査と同じルールで行われる、つまり本検査より不利ということはない
(4)合格発表も本検査と同じ3月7日(月)

要するに、本検査と追検査の受検者全体から合格者を決めるということですね。なかなかよくできた仕組みだと思います。

しかし、問題がないわけでもありません。それは本検査と追検査の日程が一週間しか離れていないため、実際にコロナに感染したとなった場合、本検査も追検査も受けられないという受験生が出てしまう可能性があることです。

そうした場合に備えて、特例検査が用意されています。

特例検査は3月22日(火)に実施されることになっています。3月3日から二週間以上離れていますから、本検査や追検査の時期にコロナにかかっていても、もう大丈夫でしょう。

受験会場は出願した高校ではなく、所定の県の施設です。千葉市の中学生だと、海浜幕張にある千葉県総合教育センターです。

試験は、国語・数学・英語の3科目を一つにまとめたテスト(各50点)を90分間で受けることになります。合格発表は翌日。

いちばん気になるのは、一般試験で合格者が決まっているから、そもそも入れないのではないかというところかと思いますが、そこは定員の外枠で選抜してくれるとのこと。まあ、つまりは一般入試の合格者と同等の力があると認められれば、採ってくれるようです。

このような感じで、千葉県公立高校入試では、万が一本検査当日などにコロナに感染して受けられなくなってしまった場合でも、何とか救済する措置を作ってくれているということです。このことを頭に入れておいて、しっかりと感染予防対策をとって、受験勉強に集中して頑張りましょう!