2015年01月27日 02:45

「ことばの学校」は「速読術」ではありません

入試シーズン真っ最中ですが、新年度も近いということでちらほらとお問い合わせをいただくようになっています。小・中学生向けの読書指導「ことばの学校」についてご案内したいと思います。

 「ことばの学校」公式サイトにも「速読」という言葉があり、誤解を招くところがあるかと思い申し訳ないのですが、「ことばの学校」はいわゆる「速読術」ではありません。

 「速読術」というのは、私が調べたところ、文字を読むのではなく、本をざっと眺め、短い時間で書かれている文字を拾い、知識や想像で意味を組み立てる方法であるようです。

 私の感覚ですと、こうした「読書法」は、知っている内容の本や、タイトルや帯を見れば読まなくても分かる本を読みたい人ですとか、ビジネス本やら自己啓発本、偉人の名言集と、自分が聞きたい言葉を求める「大人」には役に立つ方法かも知れません。

 逆に、未知の世界のもの、経験したことのない人生・感情が描かれたものなど、丹念に内容をたどるべき文章を読むのには適さないのではないでしょうか。

 人生経験の浅い子どもが読むべき本はむしろ後者のほうです。そういう意味で、「速読術」を子どもたちが身につける必要が特にないことは、明らかであるように思います。

 子どもが読書を通して経験するべきなのは「本とともに生きる」経験です。それは、爆発的な歓喜、胸の張り裂けんばかりの悲しみ、破滅的な怒りといった、日常生活の中では経験できない幅広い感情であるとか、謎――年齢的に若かったり、ちょっと考えたくらいでは分からないことのほうが、この世界では大切だということ――を知ることです。

 明日の仕事に役立つ知識や情報がちゃっちゃと頭に入りさえすればいい「大人」の読書と、人生そのものを学んでいくべき「子どもたち」の読書が本質的に違うということを、心ある大人は知ってほしいと思います。保護者の皆様には、子どものために必要な読書習慣とはどういうものであるかを理解し、「速読術」ではなく「ことばの学校」を選んでいただきたいと思います。また、塾経営者の方で、あまり考えずに「速読術」を運営されてきた方は、大人のための講座は残しても構いませんが、子どもたちのためには早急に「速読術」はやめて、「ことばの学校」に加盟することをお勧めしたいと思います。

 それでは、「ことばの学校」がどういうものであるかについては、明日またご紹介したいと思います。

—————

戻る


お問い合わせ先

国語道場(西千葉)

稲毛区緑町1丁目27-14-202
千葉市
263-0023


043-247-7115
お電話のお問い合わせは、火~土曜日の午後3時~9時
メールは24時間承っております。