2014年12月02日 00:44

「なんとなく大手塾」から学ぶものなし

国語道場にお問い合わせを下さる方の中に、親御さんは国語道場に関心をお持ちになっているのですが、お子さんは「大手の塾がいいと言っている」という方が一定の割合でいらっしゃいます。

まあ、これは仕方のないことだと思います。

ただ、重要なのは、お子さんが、自分にとって何が必要かということをちゃんと考えているかどうかということです。それについては、お子さん自身にも考えさせる必要があるし、ご家庭でも議論を深めていただきたいところです。

お子さんが「大手がいい」という理由で多いのは、「友達が行っているから」ということですね。

なんとなく人と群れていたいとか、自己承認欲求を満たしたいということで塾を選ぶということは、子どもの発達段階の中で全く良くないことだとは言いません。ただ、この場合、塾に通うことと、お子さんが勉強するようになるとか成績が上がるとかいうこととは結びつかないことを覚悟しておかれる必要はあるでしょう。

国語道場は、一般的な個別指導塾に比べて授業時間も多いので、入塾に際しては成績を上げたい、志望校に合格したいという強い思いが必要になるかと思います。とりあえず塾に行っておきたいだけとか、週1回くらい塾に行ってお茶を濁したいというお子さんには、その辺が明らかに心理的ハードルの高いところだと思いますが、私はそれで良いと思っています。

いずれにしましても、大手の塾がいいのか、小さい塾がいいのかについては、それぞれの方が自分の必要をよく考えて、決められるのがよいでしょう。私自身も実際、高校を出て通ったのは、当時生徒数8万人を誇った超大手の代々木ゼミナールでした。

私が当時、代ゼミを選んだ理由は、自分の勉強法を貫きたいという思いがあったからでした。大規模予備校の名物講師(後にその中で一流と呼べるのは一部しかいないことに気づきましたが)の授業を受けてみたいという気持ちもありましたが、なんといっても自分の勉強についてつべこべいう人がいない環境を求めた結果でした。

高校の友人の何人かが、代ゼミの同じ校舎に通っていることを知ったのは、入学してしばらく経ってからでした。その中には、ともに切磋琢磨できる友人もいましたが、友達と一緒ということでなんとなく予備校を選んだような者は、授業を受けたあとに復習もせず、だらだらと喫茶店やゲームセンターでつるんでいました。彼らがほとんど何の成果もなく受験生活を終えたことは言うまでもありません。

大手の塾が合っているお子さんの特質を挙げておきます。一つ目は、その塾のトップのクラスに入れること、もう一つは、勉強の仕方が分かっている、または勉強の仕方を自分で工夫できることです。

塾は営利企業です。その存続、発展のためには広告になるような業績を作る必要があります。ですから、トップのクラスに実力ある講師を担当させ、下位のクラスになればなるほど力量の落ちる講師に任せるのは、営利企業としては合理的な判断です。

しかし、生徒の立場で、大手塾の下位クラスに通うメリットってあるのでしょうか。代ゼミの下位クラスで学んでいた友人たちのことを思うにつけ、私は何のメリットもないと思います。

大手塾のトップのクラスに入れないお子さん、勉強の仕方がわからないというお子さんは、本来は小さい塾が合っています。また、自分の分からないところをじっくりと教えてほしいというお子さんも、小さい塾が合っています。

本当は小さくてひとりひとりに目の行き届く塾なら伸びるのに、なんとなく友達と群れていたいとか、なんとなく大手なら安心といった感じで塾を決めてしまっている人も少なくないのでしょうね。

自分は何が何でもメガバンクにしか就職しないとか、三大商社以外は受けないと言って、結局どこにも就職できなくなる大学生がいるそうです。そういう人は、能力が劣っているからどこにも就職できなくなったのではないでしょう。ただ、自分の特性や企業側のニーズを考えずに、なんとなく大手なら安心だという思い込みにとらわれていたり、つまらないプライドにこだわっていたりしたためにそういうことになってしまったのでしょう。

なんとなく「大手の塾に行きたい」と思っているお子さんがいらっしゃることから、この学生の話を思い出してしまいました。

大切なのは、とにかく自分のことは自分がどうにかするしかないということを分かっているかどうかです。大手の塾にするのか、国語道場のような小さい塾にするのか、あるいは独学にするのか、自分にとって何が必要なのか、何が自分に合っているのかを考えてほしいと思います。

「友達も行っているからなんとなく大手の塾に行こうと思ったけど、自分が今より成長するために合っている環境はそこなのかな?」などと考えるようにお子さんがなったとすれば、それこそ真の学びが始まったと言えることなのではないでしょうか。お子さんが自分自身で、自らのあり方や何をどう勉強していったらいいのかということを考え始めているのですから。

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