2014年10月20日 13:20

ロンリのちから

平生テレビを見る時間は殆ど無いため、予約録画して休日にまとめて視聴しています。毎週見ている番組の一つに、「NHK高校講座 | ロンリのちから」があります。

その中で、前回こういう面白い場面があったので紹介します。NHK高校講座は、ネット上で番組そのものまで公開されているんですね。

https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/ronri/archive/chapter012.html

『あの塾は合格率が高い』 → 『僕はあの塾に入る』 → 『だから、僕は必ず合格する』

溝口先生は冷たく言い放ちます。

溝口先生 「これは誤った前提ではなく、飛躍ね。」

礼央  「しまった。あれ?でも、飛躍ってなんだっけ。」

溝口先生 「飛躍とは、その前提からは導かれないことをむりやり結論してしまうことよ。」

(中略)

溝口先生 「合格率が高いという前提から、必ず合格するという結論へと飛躍してしまっている。多くの人が合格するというだけなのに、その多くの人の中に勝手に自分も含めてしまって受かった気になっている。」

マリー 「あ~でも、この気持ち分かるな~。『そうならいいなあ』という気持ちが、『そうなんだ』っていう決めつけになっちゃうんだよね。」

杏奈  「本当に日常には間違った推論があふれているのね。」

礼央  「それを見破れないと、だまされてしまう事がある。」

マリー 「そっか、それを見破る力も・・」

溝口先生 「そう、それもロンリのちから」

いや、実に素晴らしいですね。

塾や予備校の広告は、意図的にお子さんや保護者の皆様がこうした錯覚に陥るよう、作られているところがあります。

しかし、それではそのような合格率の高さを宣伝している塾に通う人はみな騙されているのかというと、そうではないでしょう。騙されている人とそうでない人がいるという方が正確でしょう。

では、広告に騙されている人とそうでない人との違いはどこにあるのでしょうか。

それは、蓋然性として捉えられるべきことと因果関係として理解されるべきことの違いがわかっているかどうかではないでしょうか。

つまり、合格率が高いということから分かるのは、その塾にはそれだけの指導力があるんじゃないかということ(蓋然性)くらいであって、その塾に入れば自分も合格する(因果関係)で捉えている人は騙されているということになるのだと思います。

合格率の高い塾ということは、それだけの指導力のある塾だと考えられるから、自分もそこで頑張れば志望校に合格できるかもしれないくらいに思っている人なら大丈夫です。

問題は、なんとなくその合格率の高い塾とやらに通っているだけの人ですね。大手の塾さんの、いわゆる「お客さん」というやつですね。塾の実績としては期待できないが、授業料だけは納めてもらえる方ということです。

「○○君は塾に通っているから成績が良いとか」、「塾に行っているのになんでうちの子は成績が上がらないのか」などと言ってしまわれる方は、「塾に行く」 → 「成績が上がる」と考えている点で、すでに騙されてしまっている側の人であるのかもしれません。

勉強は、自分の頭を使って、自分の手を動かした人にだけ身につくということを、改めて認識していただきたいと思います。

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