2014年11月10日 23:23

すべての作文が求めていることはひとつ

週末にテレビを見ていたら、「少年の主張全国大会」のニュースが流れていました。

ニュースバリューとしては、中学生たちがどのような発表を行ったかよりも、秋篠宮の二のヒメミコの初めての単独公務のほうが高かったようですな^^;

私としては、秋篠宮の内親王殿下よりも、隣に座っている松本零士のほうが気になりましたが・・・(審査委員長だったんですね)。

こちらは、いわば意見作文の「甲子園」といったところでしょうか。一方、私の住む地区の文化祭でも、この時期にあわせているのかどうかは定かではありませんが、子どもたちの意見作文の発表があります。そして、今年は私の息子が代表の一人に選ばれたそうです。

塾屋の息子というと、親父に何でも手取り足取り教えてもらっているのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうでもありません。何しろ塾というのは昼から夜にかけての仕事で、自分の子供には週末くらいしか会えません。学習指導という点で、息子も一道場生です。

国語道場では、おおむね月に1回、作文指導の時間があります。そこで教わったとおりに書いたら、学校の国語の先生から代表に指名されたということでした。

ふむふむ、我が子ながらなかなか感心じゃわいなどと思いながら、息子の中学校の他の代表候補だった子のテーマは何だったのかを聞いてみると、

TPPについて、原発再稼働について・・・などなどということでした。

うーむ、相変わらず、作文という課題では一体何が求められているのかということが、あまりよく理解されていないのだなぁとつくづく思い知らされました。

なんだか、みなさん、作文って何か立派そうなことを書かなければいけないと思い込んでいらっしゃいませんか?

国語道場の作文指導では、必ず次のような問いを発し、生徒たちに考えさせるようにしています。それは、

「入試で、なぜ作文を書かされるのか」ということです。

保護者の皆様も、ちょっとお考えになってみてください。なぜだと思われますか?

書くことが苦手な受験生への嫌がらせでしょうか?

それとも、高校としても特に考えはなく、昔からやっているのでなんとなく課しているだけとか?

答えはいたって簡単です。

本校を受験する君という人間がどういう人かを知りたいからです。

単独で課題となる作文も、公立高校の学力検査の国語の問題の中の作文も、このことは基本的に同じです。

また、入試を離れて、学校のイベントの後などに課される作文であろうと、「少年の主張」であろうと、聞かれていることは同じです。

入試の作文でA評価を得られるかどうか、または学校などで課される作文で高い評価をもらえるかどうかは、「どれだけ自分のことがしっかりと書けているか」にかかっています。

もうお分かりですね。原発再稼働の問題だの、TPPだのと、どれだけ立派なことが仮に書いてあったとしても、評価は低いのです。もちろん、それらの問題の当事者であれば別ですが、そうでなければ、そもそもそんなことは誰も聞いていないのですから。

では、その作文の評価の核となる「どれだけ自分のことがしっかりと書けているか」とはどういうことでしょうか。

一言で言うと、具体性です。

こう言うと簡単そうですが、これも時になかなか難しいところがあります。「具体的に書け」というだけだと、社会の一般的な事象、つまり他人ごとですね、これを細々と具体的に書いてしまったりします。それも学力が高めで、社会科なんかが得意なお子さんなどです。こんな感じで、個別に粘り強く指導する必要がある場合が多いです。

具体的に書くとは、何年何月何日、自分が何年生の時、何のイベントで、どこそこの場所で「自分が」何をしたとか、友人や先生がどうしたのを「自分が」見聞きしたとかいうことです。

このように本人についての具体的な情報がたくさん書かれていれば、作文の評価を別にして、読む方も当然面白いと感じます。この子に実際にあって話を聞いてみたいなあとか、この受験生に是非本校に来てもらいたいなあと思わせる作文とは、こういうことがしっかりと書かれている作文です。

作文が苦手、書けと言われると全く進まないというお子さんは多いようです。しかし、このように作文で求められていることは案外明快なのです。

にも関わらず、私自身の経験でも、学校などで作文は何を書くものだといったことをはっきりと教えられていないように思います。多くは、自由に書いて良いなどと言われるのではないでしょうか。

あるいは、「指導者」が、作文とは何をするべき課題なのかを分かりやすく伝える言葉を持っていないとか、そもそも全く分かっていないとかいうことがあるのではないかとさえ思ってしまいます。

そのような者が、原稿用紙の使い方がどうとか、誤字脱字がなんだとか、瑣末なことばかりあげつらっているというのが現実なのかもしれません。これでは、子どもが書けないよう書けないようにしているようなものです。

国語道場では、まず作文とは何を問う課題であるのかを教え、そして作文の型を教えます。そうすることで、非常に短い期間に、200字作文程度ならいつでも造作なく書けるように指導しています。

まず形式を覚えさせた上で、さらに継続的に様々なテーマに取り組ませます。ここではあまり詳しくは書けませんが、中学生が問題意識を持っていそうなテーマを扱うことで、書く意欲を刺激していきます。そうすると、やがて独自的な意見が出てくるようになります。

こうして、最終的には、大人を「おっ」と思わせるような、魅力的な作文を書けるようになっていくわけです。

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