2015年02月17日 02:18

国語道場の個別指導が公立高校入試に強い理由

 国語道場は一風変わった個別指導の塾です。

 「個別指導」というと、チェーン個別指導塾のように講師が手取り足取り教え込むことを想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、国語道場の個別指導は、ちょっと違います。

 生徒は、それぞれに与えられた課題に取り組み、私たち塾長以下スタッフは、それを一つ一つ丁寧にチェックするという形式です。生徒たちが分からないことや、私たちから見て、生徒の手が止まって行きづまっていることについては、すぐに分かりやすく教えます。

 子どもの一挙手一投足に目を光らせ、教え込んでしまう方式をとらないメリットはたくさんありますが、入試(またはこれからの人生)で役に立つという点では、何といっても子どもたちに自分の力で問題解決を図る力を育てることができるということです。何でもかんでも「やり方」を教えてもらえればできるようになるんじゃないかと思われる方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。

 先週、千葉県の公立高校前期学力検査が行われました。問題が新聞などにも発表されましたので、ご覧になった方も多いかと思います。

 千葉の県立高校の入試問題の特徴は、常に何か新しいものが盛り込まれていることです。こういう問題にあたっては、事前にすべてのことを予想して教え込むということは不可能です。それよりも、子どもたちが、自分の力で問題解決に向かう力を持っていることのほうがはるかに重要になります。

 たとえば、今年(平成27年度)の前期学力検査数学では、このような問題が出題されました。

  

 1つの頂点が重なった2つの大きさの異なる正方形の面積の差を面積とする正方形を作図せよというものですが、県教委発表の解答例を見ても、なぜそうなるのかなかなか理解できなかったという方も少なくないのではないでしょうか。

 きぼーるの千葉市科学館8階に、こういう展示があるのをご存知でしょうか。

 

 これは三平方(ピタゴラス)の定理のイメージをオブジェ化したものです。一番大きい正方形Cの面積(c×c)は、ほかの2つの正方形AとBの面積(a×aとb×b)を足したものに等しくなることを表しています。

 C=A+B

 この式を変形すると、

 B=C-A

になりますが、今回の前期入試数学の作図問題を考える上で、これが大きなヒントになりました。

 県教委発表の模範解答はこんな感じです。

 

 中央の直角三角形がキモですね。この直角三角形の一番長い辺は、大きな正方形の一辺の長さに等しく、一番短い辺は、小さい正方形の一辺の長さに等しくなっています。そうすると、直角三角形の残りの辺の長さに等しい長さの辺を一辺とする正方形の面積は、自然と(大きな正方形の面積)-(小さい三角形の面積)になります。

 私の場合は、例のきぼーるのオブジェがヒントになりましたが、この解法に思い至るには、何らかの同じような体験が必要だったかもしれません。

 さらにそれだけではなく、直角三角形を描くために、直径に対する円周角を作図しなければならず、またさらにその円の中心を決めるために垂直二等分線の作図法が使えなければいけませんでした。

 どうでしょうか。「たかが」県立高校の入試問題ですが、例えばただ単に「垂直二等分線」を覚えていれば正答できるようなものではないということがお分かりいただけたでしょうか。

 千葉県の公立高校入試のように、事前に予想が非常に困難なタイプの問題が毎年盛り込まれる場合、子どもたちにはどういった学習指導が必要になってくるでしょうか。

 チェーン個別指導塾のように、なんでも手取り足取り教え込まれ、依存心ばかりが育ってしまう環境は最悪ではないかと考えます。なぜなら、そうして育った子どもは、教えられた通りにすぐにできるような問題しか解くことができなくなってしまうからです。やはり大切なのは、粘り強く、自力で問題解決を図ろうとする心が育つ指導ではないでしょうか。

 自分がこれまでに学んだ知識がそのまま問われているような問題でなくても、それを組み合わせて応用する力や、自分がこれまでに見聞きして経験したことをひらめきに結び付けられるような力こそが重要です。そしてまた、そうした力は、高校入試に限らず、その先の大学入試やさらに先の人生において、役立つものになるでしょう。

 公立高校前期入試の1日目が終了したすぐ当日、国語道場では、塾長が受験生の再現答案を採点し、厳密な得点予想を出しているのですが、8割の生徒が1月の模擬試験の結果を上回る点数を取ってきてくれました。試験の真っ最中のぎりぎりのところまで粘って頑張ってくれた成果なのでしょう。

 もっとも、2割の受験生がそうだったわけではありませんので、その点についてはこれからの私どもの課題として分析し、その対応を行っていきます。

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