2014年11月03日 23:28

子どもの偏差値を40上げたお母さんの言葉

現在国語道場では、中学生の定期テスト対策の指導と並行して、保護者の皆様との面談を実施しています。

それにつけても道場にお子様を通わせてくださる保護者の皆様には素晴らしい方が多く、私自身が日々学ばせて頂いております。道場の面談が、そうした素晴らしい保護者の皆様のお知恵を、私を通して共有して頂ける場になっていることを願っております。

そうした素晴らしい保護者の皆様の中でも、とりわけ印象に残っているお母様のお言葉を、今日は紹介させていただきたいと思います。

高校の合格発表の日、わざわざ教室までご報告に来てくださいまして、昔はこんなことがあったとか懐かしいお話をさせて頂いていた時のお言葉です。曰く、

「子どもには言いたいことの半分も言ってこなかったです」

今思い出してみましても、これほど端的に自らの子育ての要諦を言い表しうるものかと感動を覚えます。

あまり具体的に書くとどなたか特定されてしまうといけないので、かいつまんでご紹介します。

こちらのお母様のお子さんが小学生で初めて当方(当時は桜友進学会と称していました)に来られた時は、成績が悪かったのもそうなのですが、正直なんとも頼りないところがありました。 友達や先生からからかわれることがあったとも伺っております。

ご両親のお子さんへの対応は、当時の私には驚くべきものでした。

あまり具体的には書けませんが、とにかく子どもの自然現象に対する興味に寄り添っていらっしゃいました。これは、後にお子さんの理系科目の学習意欲、驚異的な成績アップに繋がっていきました。

私は当時から、年3回面談を実施していましたが、お母様は欠かすことなくお越しくださいました。

最初の頃は、まあなんとも残念な学習成績表を間にはさんでお話をさせて頂いていたのですが、お母様はどんなに成績が悪くても、絶対に子どもに対して怒ることがありませんでした。

本人が面談に飽きて、話をあまり聞いていないようなときでも、決して言葉を荒らげたりすることがありません。ひたすら前向きに、次はこれこれで頑張ってみようなどと、語りかけていらっしゃいました。

今だから言えるのですが、未熟だった私は、このような接し方は甘いのではないかと感じることもありました。もっと厳しく叱咤激励するほうが良いのではないかと思うこともあったものです。

しかし、お母様の対応こそが正しいことが、次第に明らかになっていきました。

年数が重なれば重なるほど、お子さんの成績が確実に少しずつ上がり続けていったのです。中学生になると、夏休みの自由研究では、彼の自然に対する関心にあふれた作品は、学校でも高い評価を得ていたようです。

最終的に、一番最初に塾で受けた実力テストの偏差値から実に+40ポイント。見事市内の進学校に合格しました。

高校合格の知らせを頂いた時は、自然に涙が溢れました。

入塾当初のことを思いますと、お母様には実におつらい時期もあったのではないかと想像します。しかし、そこで諦めず、常に前を向いていらっしゃいました。また、時に頼りなく怠惰に見えてしまうこともあったであろう我が子に対しても感情をコントロールして腹を立てず、粘り強く導き続けていらっしゃいました。

お母様の「言いたいことの半分も言ってこなかった」というお言葉に、子育てで本当に大切なことが込められていると思います。

このように、まず親が自分自身を律し、子どもを信じることの大切さを、私は目の当たりにすることが出来ました。何よりも私自身が成長させていただいたと、今でも感謝の念に堪えません。

ちょっとばかり思い通りにならないくらいでカッとなって、言いたいことを子どもにぶつけているようでは、本当に子どもの力を伸ばすことなど出来ない。まず、私自身が親として、日々子どもと接するにあたって自らの戒めとしています。

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