2015年06月25日 21:37

子どもをほめる言葉の大誤解

 今日はこの時期にしては珍しく塾生の面談がなく、ご新規でお2方の入塾のご相談がありました。その後新規お2方のお問い合わせをいただき、ご入塾のご連絡をお1方頂戴しました。本当にありがとうございます。

 本日お1方の入塾のご連絡をいただきましたので、あと4名で当面の募集を打ち切らせていただきます。

 さて、面談の中で、子どものほめ方のご相談を受けることがあります。

 「ほめたほうがいいでしょうか」、「ほめ方がよくわからない」、「ほめるところが見つからない」などといったご相談ですね。

 国語道場は、基本的にお子さんをよくほめます。その点で、私どもはほめ方のプロという自負があります。

 一方で、皆様のご相談を承っていて、子どもをほめることにお悩みの親御さんの多くの方が、そのことについて誤解を抱いていらっしゃるように思われます。そこのところについて、ご参考までにお話させていただきます。

 まず、親御さんが抱きがちな子どもをほめることについて、次のような誤解があるように感じます。

1 何か歯の浮くようなお世辞を言わなければいけない

2 うまいほめ方で、子どもの「やる気スイッチ」か何かが入って、ものすごくやる気になってくれるのではないか

 要するに、子どもをほめることにお悩みになる方の多くが、それを少々大げさに考え過ぎていらっしゃるのではないかと思われるのです。

 基本をお話しますと、子どもをほめることのイメージとして近いのは、イルカトレーナーのあれです。はい、イワシです。芸をやった時にぽいっと口の中に入れるえさですね。あんなものだと思われるとよいと思います。

 なんだかずいぶんなことを言うなと思われるかもしれませんが、そのくらいのものだと理解されることが肝要です。

 逆に考えてみてください。

 イルカやアシカが上手に芸をしても、トレーナーがイワシをやらなかったらどうなるでしょうか。おそらく、何もしなくなってしまうでしょう。

 つまり、ほめるなんてことは、せいぜいイルカが芸をする時にやるえさ程度のものではあるのですが、かといってそれをしなければ子どもたちが何もしなくなってしまいかねない大切なものでもあるということです。子どもを動かす「必要条件」とでも言ったらいいでしょうか。

 ですから、どこかに何か運命的なほめ方があって、それを子どもに言うことができた途端、眼の色を変えて勉強し続けるようになるなんてものではないです。

 もちろん、聖パウロがイエスの声を聞いて雷に打たれたように改心するような出会いというものが全くないとは言い切れませんが、あまりそういう奇跡的なものにすがるよりは、実直にセオリー通りにいかれたほうがよいと思いますね。

 子どもが何かする。大したことじゃなくてもいいんです。気づいたら、それに「うん、いいね」と声をかける。こういうことを持続的に行うことが肝心ですね。

 それで、ほめる言葉なんですが、「今回の君のテストの結果は、モーツァルトが5歳で作曲したという天才に匹敵する」とかそういうお世辞を言う必要はもちろんありません

 ほめる。うーん、なんかこの言葉自体が大げさなんですよね。

 漢字で書くと「褒める」とか「誉める」ですよね。この言葉自体が大げさですよね。

 子どもにとって必要なほめる言葉は、子どものしたことに対する承認といった感覚でいいと思います。

 イルカだったらイワシをやる、犬だったら首をなぜる、フェイスブックで友達が何か書いていたら「いいね」ボタンを押す。それくらいの感覚が、むしろ子どもにとって必要なほめる言葉に近いです。

 「いいね」、「すごいね」、「ほう」、「面白い」、「なるほど」、「ふむふむ」。これくらいの単語がちょうどいいです。

 とにかく肝心なのは、「誉める」とか「褒める」といった大げさなものよりは承認する言葉を、惜しみなくひんぱんにかけてあげることです。

 結局、保護者の方の子どもを観察する目ですかね、一番大切になってくるのは。よく見ていなければ、ひんぱんに声はかけられませんからね。

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