2015年06月02日 02:40

座りションする男はどうしてイマイチなのか

 「国語道場」という塾名でやらせて頂いております。実際は5教科教えているのですが、「国語」とつくと、どうも男の子の親御さんが「ピン」と来られるようでして、全体的な比率としては男のお子さんの方が多く在籍しております。

 男の子というと、とにかく雑、問題をよく読まない、もっとひどいと何も読まないで「答え」を書くということがよくあるようでして、よくそれで何か書けるなと思いますが、そういうことで「国語」と聞くと、男の子の親御さんが反応してくださるのかなと思います。

 「イクメン」なんて言葉もありますが、今でもやはり子育ての中心はお母様ですね。母親というのは、まずよっぽどのことがない限り女性です。この女親からすると、男の子というのは、まあ、なんだか訳の分からないところがたくさんあるようですね。それでお悩みの方が少なくありません。

 男の子というのは、言われたことをしません。聞いているのかいないのか、出来ないのかやる気が無いのか、とにかくやれということをやらない。

 男の子は奇行が多いですね。私のところの長男は、幼稚園児の頃、両手をVサインの形にして、その指を公園の砂地に突き立て、そのままあちこち移動することで、ひたすら線路(複線)を描き続けていましたね。まあ、何が面白いのかよく分かりませんが、妙なことにこだわって、ひたすらおかしなことをやり続けるところが男の子にはあります。

 これくらいならまだかわいいもんかも知れませんが、だんだんと大きくなって、学校にいくような歳になるというと、やっぱりちょっと生活態度がだらしない、勉強の仕方もいい加減だということで、親御さんとしては心配がつのるばかりになってきます。特にお姉ちゃんや妹がいると、その「ダメさ」加減が目立ちます。

 私はよくお母様方にお話するんですが、女の子というのは、初めから「人間」として生まれてくるんです。しかし、男の子はどうもそうじゃないらしい。ひょっとしたら、宇宙の何処かからお母さんのお腹の中に入ってきたのかもしれませんよと。だから、地球の人間のことを何も知らずに生まれてくるんですよと、もちろん冗談ですが、しかしそれくらいのつもりで臨んだほうがいいということをお話します。

 ついでに言っておきますと、女の子は、おおむね「良い子」ですね。言われたことはちゃんとやるし、ダメということはしない。読めというものはきちんと読むし、書けと言われればそれなりのものを書こうとします。だから「国語」と聞くと、とりあえず女の子の場合は、それほど心配ではないと感じる親御さんが、男の子の場合よりも多いのかもしれません。

 しかし、この女の子の「ちゃんとしている」ところはこれはこれで結構怖いですよ。人間、生きていく中でどうしても超えられそうにない壁にぶつかることがある。子どもの頃、親に言われるとおりに「ちゃんとしてきた」女の子も、ちゃんとできなくなることが起こる。年齢的に結構長じてきたところで、「ちゃんとしていた」女の子が、親にキツい「復讐」をすることがあります。

 さて、その話はいずれ機会があるときにさせて頂くとして、男の子。

 なんだかうちの坊やは大丈夫かしらということでご主人に相談される。そうするというと、たいていのお父さんは、「そんなもんだよ」ということを言われるようですね。これ、男としては、「心配しなくて大丈夫だよ」とアドバイスしているつもりなんですが、女性にとってはあまり救いにならないようですね。そのことに私も40過ぎて気が付きました^^;

 この愛すべきしょうもない男の子と接するに際し考えていただきたいことは、そもそも男の子を育てた結果、どうなるのが望ましいかということです。男の子は、強くて優しい男にならなきゃいけないわけです。逆に言えば、最終的に強くて優しい男になればいいわけで、親の言うことを何でも素直に聞く男の子であったかどうかというのは大して重要ではなく、「いい子」あってほしいと思うのはむしろ親の勝手だというふうにも考えられます。

 男の子の子育てについては、以前「子どもの偏差値を40伸ばしたお母さん」ということで書いていますので、そちらが参考になるかと思います。とにかく、日本男児を育て上げるという目標を見失って、私の言うことを聞いてくれる可愛い男の子に仕立て上げるようなことをしていないかに注意を払う必要があります。

 最近のニュースで、洋式トイレで座って小用をたす男性が半分くらいになったというのがありました。いやもう、世も末だと思いましたよ。

 私もトイレ掃除をしますんで、たしかに無神経な男の「まとはずれ」な汚れは腹が立ちます。でも、立って小用をたすように出来ている男に対し、座ってやるのがマナーだしつけだってのは、そりゃ違うでしょう。

 大体、福山雅治が座って小用を足していたらどうですか。そりゃもうゲンナリですよ。そんなのあるわけないじゃないですか(多分)。

 マナー、しつけというのは主体的なものであるべきです。男のトイレの不始末に対するマナーがあるとすれば、それはトイレットペーパーをくるくるっと巻いてちゃんと拭き取りましょうねってところじゃないでしょうかね。トイレを汚さないように座ってやれなんて、こんなのしつけの名を借りた調教ですよ。

 日本は、超高齢化と人口減少という未曾有の危機に直面しています。確実に言えることは、子どもたちが大人になる頃は、日本は今より貧しくなっているということ。年金や健康保険などの社会保障制度も崩壊しているかもしれません。

 そのような未来を生きていかなければならない子どもたちが、できるだけ末永く元気で生きていってほしいと願うならば、自立した人間に育つよう心がけることが大切です。女親が、たとえ善意からであっても、男子の本性を抑えつけ、動物園の猛獣のように、自分に都合の良いかわいい男の子に調教してしまうことは、長い目で見るとその子の将来の生存を危機に陥れることさえあるのではないかと思います。

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