2015年08月20日 17:42

日本語大丈夫ですか?

 「読書指数診断」という非常に面白い検定を、毎年春と秋に実施しています。国語道場の「ことばの学校」受講者は、原則全員受検して頂いています。

 「母子健康手帳」に成長曲線って載っているじゃないですか。あれの日本語力版といった感じですね。子どもの現在の学齢に対して日本語力が高いのか低いのか普通なのか。そういうことがバッチリ分かっちゃう。こうしたことが可能な検定は他にないと思います。

 「教育の七五三」なんてことがずっと前から言われています。高校生の7割、中学生の5割、小学生の3割は、学校や教科書の内容がパーフェクトに理解できていないという話です。

 この第一の原因は日本語力だと言っていいと思います。そもそも教科書に書かれていることとか学校の授業で先生が話していることとか、理解するだけの日本語力がないんです。だからいくら「勉強」したって分からないわけ。だって何が書いてあるのか読めないんだから。

 どうしてそう言い切れるのかというと、こういうことがあるからです。国語道場では、大好評の読書指導「ことばの学校」受講者の子どもたちには、最初に上の「読書指数診断」の簡易版である語彙力診断をやるんですが、実は小学校の高学年のお子さんでも、低学年~中学年くらいの語彙力しかないというケースがしばしば見られます。そのまま中学に進んじゃったら、そりゃあ数学とか理科とか地理・歴史とか勉強できないですよ。

 日本語力が足りなければ、どの教科だってできるようになるわけがないのだから、本当は日本語力の教科に保護者は力を入れるべきなんですよね。でも、そういうことに気づかない人は少なくない。

 なんでそうなのかなと思ったんですが、たまに「うちの子は漢字が苦手です」と言われる方がいらっしゃいますが、その辺にヒントがある気がします。こういう言葉が出る背景には次のような誤解があるんじゃないかと思います。すなわち、日本人なら日本語が自然とできるようになるもんだと。

 漢字なんか自然とできるようになるわけないじゃないですか。私だって相当練習したし、保護者のみなさんだってそうだったと思います。要するに、母国語といえどもそれなりに人の話が分かって自分の考えを伝えられるようになるには、後天的に相当努力しないといけないってことです。

 子ども時代は、人生の中でも大変な発達の時期なので、言葉の能力の発達にも大変恵まれた時期です。特別に「勉強」のようなことをしなくても、言語能力を伸ばすことは可能です。それでもただ放っておいて相当の日本語力が身につくというわけではないです。

 本を読まないとか、知的な会話が少ないとか、家族で博物館に出かけたり自然に触れたりなど様々な体験をするとかいった好奇心への刺激が少なければ、「勉強」に頼らずに子どもの言葉の発達を促すことは難しいでしょう。なんとなれば、周囲の物事に関する関心こそが、子どもの言語能力の発達を促すからです。様々なことに関する興味・関心の低い子どもは言語能力も低く、結果的に学力も低くなるでしょう。

 ただ、子どもって結構発達の度合いに個人差があるので、ご家庭で結構努力されているところでも、「あれ、大丈夫かしら?」なんて状況になることもよくあるんですよ。

 そういう場合は、そうですね、小学3年生くらいまでには何かした方がいいです。

 高学年になったら手遅れだってこともないんですが、やっぱり低学年のうちに手を打ったほうが確実性は高いです。

 というのは、国語道場では、小3くらいまでに指導を開始していれば、高校受験までには全県で上位1割位の学力(偏差値で言うと60超)に伸ばせるという実績があるからです。高学年から始めたお子さんも伸びますが、二次障害的な問題があるのか、確実性はちょっと下がります。

 言語能力って、周囲の事物の認識とその情報の処理能力でもあると思うんです。同じように物がぶわ~っと置いてあっても、例えば物の名前をたくさん知っている人なら、パッと見てあそこに何と何、そっちに何と何みたいな感じでさっと認識できて頭に入れられますよね。一方で、言葉をあまり知らない人だったら、ただボーッと眺めているだけになっちゃいますね。

 言語能力が高い人とそうじゃない人が同じ場所で同じ時間を過ごした場合、頭に入ってくる情報の単位量がそもそも違うんだから、最終的な知的能力の差は断然違ってくるんじゃないかと思いますよ。

 そんなわけで、子どもの日本語能力を高める努力は早いうちから、それこそ本気で取り組まれたほうがいいと思います。

 ということで、「読書指導診断」の受検者大募集中です。現在道場に通われていない方の受検も大歓迎です。

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