2015年01月20日 01:54

2002年生まれ(現小6)の危機

 報道では、小学生の英語活動が3年生からになって、5年生の英語は正式な教科になるということが言われています。それでは、早速新年度からそうなるのかなと思うと、実はそうではありません。それではいつから始まるのかと思っているうちに、さらにいろいろな情報が入ってきて、さっぱり分からなくなってしまうということが、教育の話にはよくあると思います。

 学校教育の変更が分かりにくいのは、まず変更が発表される時期と、実際に実施される時期との間に数年間あるからです。また、数年の間に子どもはどんどん進級していきますから、結局その変更が、誰が何年生の時に行われるのかということが把握しにくいからということもあるでしょう。

 もっとも、これまでは、学校教育の変更について細かくわかっていなくても、あまり困ることはありませんでした。しかし、2020年を中心に、新しい学習指導要領と新しい大学入試制度が実施されますが、これらの変更は、それこそ「ゆとり教育」のような変化とは比べ物にならないくらい巨大なものになることは確実です。何年生まれのお子さんが何年生の時に、学校教育や入試制度にどのような変化が起こるのか。これを正確に把握していかないと、極めて深刻な機会喪失につながりかねません。

 そういうわけで私は、国語道場の塾生の皆様のために「教育行政年表」*を作成し、配布いたしました。

 この「教育行政年表」をご覧になりますと、たとえば先ほどの、小5の英語が正式な教科になるのは2020年ということですので、その年度に5年生になるのは、現在幼稚園や保育所の年中さん(2009年生まれ)であることや、小3の英語活動開始にかかってくるのは、現在3歳の2011年生まれであることが一目でわかります。つまり、現在年長さん以上の学年のお子様方は、小学校の英語活動は現状と同じものを受けることになることも一目瞭然です。

 さて、小学校英語については、今学校に通っているお子様方が今すぐ何をしなければいけないということもないことはお分かりいただけたと思いますが、実は対策を急がなければいけない大きな問題が存在します。それは、大学入試センター試験の廃止と新テスト導入の問題です

 現在の安倍内閣の指示のもと、2019年度より高校1・2年生に対し「高等学校基礎学力テスト」が始まり、「大学入学希望者学力評価テスト」が2020年度より高校3年生・浪人生対象に始まることがほぼ確実となっています。特に、後者の「大学入学希望者学力評価テスト」ですが、現在のような教科別の知識を問うマークシート方式のテストから、複数の教科にまたがり、知識や技能を活用する思考力・判断力・表現力を評価するものになると言われています。

 現在の大学入試センター試験は、数学なら数学の問題を解き、選択肢の中からどれが正解かを選ぶテストです。それが新しいテストになると、文章や課題を読み解き、問題の解決のために、自分が持っている理科や社会、数学などの知識の中から何を使うかを考え、その結果を人に分かるように簡潔に記述することが求められるようです。

 もちろん現行のセンター試験である程度の点数をとれるようになるだけの勉強も大変ですが、新テストでは、知識の習得だけではなく、さらなる勉強とトレーニング、そして柔軟で強力な知的能力を身につけなければならなくなると予想します。

 私が、2002年生まれ(現小学6年生)の危機と言っているのは、彼らが、このような劇的な大学入試改革を最初に経験することになり、それまでの時間が最も短いからです。今この2015年1月の時点で、大学受験新テストまで6年しかありません。こちらのほうは、今すぐにでも何らかの対策を考え始めなければいけない問題です。

 ところで、自分の知っていることをフルに活用して、問題を解決し、それを書いてまとめるのに必要な力はやはり国語の力です。これまでも国語はあらゆる学びの基盤だといわれてきたが、これからはさらにその重要性が高まることは間違いありません。

 4月から新たに中学1年生になるお子様方には、今すぐに国語の力を伸ばす対策を始め、続けていかなければなりません。さもないと6年後の大学受験新テストに間に合わなくなります。

 来る大学入試制度の変革に対応するために、塾を選ぶ視点も変わっていかざるを得ないでしょう。よくある個別指導塾チェーンのように、数学や英語の教科学習中心で、国語が教えられないような塾で貴重な小・中学時代を過ごしてしまうと、将来大学進学にまで必要な力が育つ機会が失われてしまいます。

 これからの塾選びで重要なことは何と言っても国語です。「読む」・「考える」・「書く」力を伸ばす指導を体系的に行っているかどうかが大切です。お子様にとってこれからの時代本当に必要とされる力――知識を活用して判断し、表現する力――を伸ばすことができるのは、適切な国語の指導なのです。

*「教育行政年表」は、国語道場に資料請求を下さった方にもお送りしております。

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