子どもが「えっ?」ていう進路を言ってきたときどうする?

2026年10月06日

私が塾をやっているということで、親戚から子どもの進路や勉強の相談を受けることがよくあります。数年前にも、当時中学3年生の受験生を抱えていたいとこ(父親)から、焦った様子で連絡がありました。

それまで地元の県立高校を目指して順調に勉強していたお子さんが、秋口になって突然「都内の私立大学付属高校を受けたい」と言い出したというのです。父親であるいとこは、学費や通学時間、今後の進路の縛りなどが頭をよぎり、とっさに「そんなのダメだろ!」と強く反対してしまいました。その結果、家庭内の雰囲気は一気に険悪になり、お子さんは部屋に閉じこもってしまったそうです。

子どもから「えっ!?」と思うような進路提案をされたとき、親としてどう振る舞うのが正解なのでしょうか。塾での指導現場での知見も踏まえ、大切なポイントをお伝えします。

1. まずは「いったん受け止める」

一番やってはいけないのは、開口一番の否定です。せっかく子ども自身が主体性を持って「こうしたい」と口にした希望を即座に潰してしまうと、やる気や学習意欲そのものを大きく削ぐ恐れがあります。

親として言うべきことを言わなければならない場面は当然ありますが、最初の1秒で否定して親子関係をギクシャクさせる必要はどこにもありません。「そうなんだ、そういう学校に興味を持ったんだね」と、まずは本人の思いをそのまま受け止めるポーズを取りましょう。

2. 慌てずに「時間を稼ぐ」

親が慌てる必要はありません。突拍子もない考えは、おのずと変わってしまうことも珍しくありません。考えを変えさせなければと焦らず、まずは落ち着きましょう。

また、即答を避けることで、親の側にも「情報収集」と「理論武装」のための時間が生まれます。なぜ子どもがその学校に行きたいと言い出したのか、背景や真意を探る余白を作りましょう。

3. 「反対」ではなく「懸念(心配)」を伝える

落ち着いて話し合える段階になったら、頭ごなしに反対するのではなく、「親としての懸念」を言葉にして本人に投げかけてみてください。

先ほどの大学付属高校の例であれば、例えばこういう伝え方もあるでしょう。 「付属高校に行くと、高校3年間はのびのび過ごせるけれど、実質的にその大学へ進学する道がメインになるよね。15歳の段階で将来の選択肢を絞ってしまうことにならないか、お父さんはそこが少し心配なんだ」

否定するのではなく、「こういうリスクや課題があるけれど、君はどう考える?」と課題を提示し、本人に自分の頭で考えさせるのです。

子どもの突拍子もない提案は、自立の芽生えでもあります。頭ごなしに芽を摘むのではなく、一度どっしりと受け止めた上で、対等な視点で一緒に将来を考えていくスタンスを大切にしたいですね。

どうしたらよいか分からないときは、塾講師歴35年の国語道場の塾長に、お気軽にご相談ください。


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